理事長からのご挨拶

理事長 中島淑夫

ときわ台しゃれ街協議会は今般「ドコモ市民活動団体への助成事業」に応募し厳正な審査の結果採用されました。
この助成を活用させて頂きホームページをリニューアル致しました。

 

この機会に改めてご挨拶申し上げます。

 

私は昭和32年8月小学校6年生の時に練馬区小竹町から転居して来ました。当時の常盤台の街並みは昭和10年代初頭に東武鉄道により分譲されました往時と殆ど変り無かったと記憶しております。

住宅地内の道路は未舗装で下水はU字溝で、ご近所総出で「ドブ浚い」を決められた日に行っておりました。多摩川水系の末端であった為、真夏の水道は出難く2丁目には水道局の井戸があった程です。すべからくノンビリした時代でした。
日本の高度成長と機を一にして常盤台の街並みも変化して参りました。道路は全て舗装され並木道の並木の周りには縁石が出来、当然下水道も完備されました。
常盤台の街並みも少しづつ変貌してゆきました。
日本は高度成長期以降、全国どこに行っても地域全体の調和、美観、伝統を軽視した住宅やビル、工場などの建築物が次々に建てられ、街並みや自然景観から調和や地域ごとの特色が失われていきました。良好な景観や環境を求めるよりも、経済性が優先される状況になりました。
その結果、長い年月をかけて形成された伝統と風格と調和のある街並みが都市を含む各地に残っているヨーロッパなど諸外国と比べて、無秩序でみすぼらしい日本と言われる状況に至りました。
日本経済の成長もバブル崩壊を機に長期低迷期を迎え価値観の変化も起こって来ました。
街並み景観が見直される時代となりつつあります。
国では「景観法」を制定し自治体が独自に「景観行政」を行えるように法整備も進んで来ました。板橋区も「景観行政団体」となり「景観計画」を策定し景観行政を進めております。そして平成26年8月には常盤台1・2丁目地区が「景観形成重点地区」に指定され「景観基準」に則り区と建築等の行為者の協議が進められています。

 

一方、東京都では「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」が制定され、常盤台1・2丁目地区が「街並み景観重点地区」に選ばれ多くの住民のご賛同をいただき「ときわ台景観ガイドライン」が運営せれております。

「ときわ台景観ガイドライン」の精神は(1)緑豊かで(2)街並みに調和がとれ(3)安全な街 と言うものです。
住宅地の「景観」と言う切り口で街を語る時、必ず常盤台は俎上に上がります。その事は常盤台が歴史的にも文化的にも、そして建築工学史的にも注目され価値があると言う事に他ならない証拠であると思います。
人それぞれの価値観は時代とともに変わるものと言われておりますが、この常盤台の住環境を次代に良い形で引き継ぎ残して行きたいと思っております。